【本日の化学略語】TMSOTf

TMSOTf: trimethylsilyl trifluormethanesulfonate

M2の時、エステルのシリルエノラート(KSA)の異性化の触媒として使用したのが初めてでした。

当時は今よりも反応のスケールは大きく、基質は2 mmol使用していました。触媒は0.1〜1 mol%に設定していましたので、TMSOTfは0.002〜0.02 mmol使用することになるわけですが、悩みました。どうやって量り取るかを。

TMSOTf入りの試薬瓶を開けると、白煙がモウモウと出てきます。ここから0.002mmol量るとなると、マイクロシリンジを使わなければいけない。でも、TMSOTfを取ると、シリンジが詰まってしまう…。

というわけで、多めに取って、反応溶媒と同じ溶媒で希釈して、一部を溶液として取り出して使用することにしました。

でも、白煙モウモウの問題が残っています。グローブボックスなるものはありません(あってもTMSOTfを入れたくない。)。

んで、1Lくらいの市販のビニール袋の角を切り、ビニール袋に試薬瓶を入れ、ビニール袋の広口にチューブを付けて輪ゴムを巻き、アルゴンラインにつなぐことにしました。

アルゴンを流してビニール袋の中の空気を追い出し、ビニール越しに瓶を開け、切った角から注射針をつっこみ、なんとかTMSOTfを取り出すことができました。

丁寧に取り出したからかどうかはわかりませんが、TMSOTf触媒は対照実験で使ったのに、他の触媒よりも高い活性を示したのでした。

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